本のおいしい食べ方。

本がテーマのブログです。本をきっかけに想いを巡らし記録する「今日の一皿」や本に関するメディアとしての情報を載せる「本のあれこれ」について書いていきます。

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【読むヒト】#1 私が人生の一大決心した時に助けられた3冊

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「読むヒト」

 読む人がいれば、それだけ読み方がある。読書をするものとして、他の人が本とどう過ごしてきたのかとずっと気になっていた。

僕は読書をするようになったのは、大学生の後半になってからで、気がついたらしていたというよりは、ハッキリときっかけがあった。

みんなどうやって本と出会って、読んできたのか。読書は学校でやり方を教えられるものでもないので、そこにはきっとその人の人となりが色濃く出てくるはず。

 この企画はぼくが気になる人にインタビューをして、本との向き合い方を探ってみようというものだ。テーマは自由に3冊紹介してもらうことにした。 

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 一人目の読むヒトは、ブロガーをはじめWebディレクターなどマルチに活躍する「あんちゃ」さん。新卒で入社した会社を2年で退職しプロブロガーに転身。ホームレスを経験しつつも、ブログ[まじまじパーティー]を成長させ、瞬く間に人気ブロガーの一人に。今ではファッションブログや恋愛系WEBメディアのディレクターも務める傍ら、自身の経験を活かし講演会やオンラインサロンの運営など活躍の幅をどんどん広げています。

 

 そんな彼女を知ったのは、ネットをあちこち見ているときにたまたまの発見でした。最初の印象は「すごいな、この子!」といった感じ。今年ぼくが一番影響を受けた人の一人。いまは一緒にPodcastのラジオ番組をやっていることもあり、今回のインタビューを快く受けてくださいました。

私が人生の一大決心をした時に助けられた3冊

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あんちゃさんが選ばれた本はこの3冊。

  • 「世界から猫が消えたなら」川村 元気
  • 「ゼロ__なにもない自分に小さなイチを足していく」堀江 貴文
  • 「好奇心を”天職”に変える空想教室」植松 努

 

ーーこの3冊はどのように選びましたか。

 

この3冊のテーマというか、この3冊を選んだそもそもの理由が人生の一大決心した時に助けられた3冊です。

 

ーーそれは去年、会社を辞めた時?

 

そうです。

 

ーー会社辞めるとき、無理なんじゃないかって言われました?

 

言われましたね。「ブロガー?(笑)」「大丈夫なのそれ」って。それが普通の反応なんだろうなとは思ったんですが。

 

ーーそれぞれの本を手にとったキッカケは?

 

1冊目の川村元気さんの本は、電子書籍の会社で働いていたときに本屋大賞で1位とかで、そのときに知りました。それで気になったのと、川村さん自身が他のところでも活躍しているということも知っていたので、買って読みました。

 

ーーなるほど。堀江さんの本は?

 

うーん、、なんだったかな。たぶん誰かに勧められて読んだんだと思います(笑)

 

ーー(笑)。3冊目の植松さんの本は?

 

植松さんのは本を読む前にTEDのスピーチを見て、すごい感動して「この人やばいな」と思っていたところで本が発売されて、それですぐに買いましたね。

 

ーーこの3冊はじめとして、本からブログに生かされていることはありますか?

 

ブログというよりは、考え方が影響されていると思います。

 

植松さんの話とかすごい共感できて、スピーチでも本でも言ってるんですが、「『どうせ無理』って言葉を無くしたい」って言っていて。

 

どうせ無理って大人から言われて可能性を潰しちゃう子供たちが多いから、そういうのを無くしたいってすごく言っている人で、「それすごくわかるな」って。

 

そういうのに感化されてブログに出ているかもしれないですね。堀江さんのもそうですし。

 

この堀江さんの本は思考が噛み砕かれて書かれいて、入りやすいというかスラスラ読めてました。中身もすごいよかったし。この本が堀江さんの本で一番好きですね。

 

3回ぐらい読みましたね。というかこの3冊どれも3、4回読んでますね。めっちゃ読み返しています。

 

ーー気に入ったものは何回も読むんだ。

 

そうですね、これは忘れたくないって思う本は、定期的に読み返しますね。

 

ーー僕は気に入ったらフレーズとかあったら本に直接書き込んじゃうんですけど、あんちゃさんはそういった時はどうしてます?

 

紙で読むんだったら、端を折ってます。

 

ーードックイヤー?

 

そうそう!ドックイヤー(笑)電子書籍だったら、赤線の機能で入れるとかですね。

 

その3冊は感銘をうけすぎて、evernoteにまとめた気がします。良いフレーズとか。

 

ーーそれ紹介できます?

 

えーと川村さんの「世界から猫が消えたなら」からだと、

『恋には必ず終わりがくる。終わるものと分かっていてそれでも人は恋をする。それは生きることと同じなのかもしれない。必ず終わりがくる、そうと分かっていても終わりはくる。恋がそうであるように終わりがあるからこそ、生きることが輝いてみえるのだろう』(本文より引用)

 

ーー良いはなし~

 

良いはなし~

 

あとはこのタイトルとかストーリーに関わってくるんですが「ほとんどのものは失って初めてその大切さに気づくものだ」とか。

 

ーーなるほど。「はぁ~(関心)」ってなりますね。

 

あっ!あとこれは言いたい!

 

『僕は母さんにかける一本の電話よりも、着信履歴にかけ直すことに目一杯になっていた。本当に大切なものを後回しにして、目の前にあるさほど重要ではないことを優先して日々生きてきたのだ。目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする時間は減らされていく。そして恐ろしいことに、その大切な時間が失われていることに全く気づかないのだ』(「世界から猫が消えたなら」本文中より引用)

 

ここはやばいですね。この文を読んですぐに家族にメールしました「帰省したらご飯食べよ」って。

 

本を読んでこんなに行動をすぐに起こしたのは初めてで。これだけ人を動かす小説ってすげぇなと。川村さんのはどれもよくて、その次の「億男」とか「四月になれば彼女は」とか。

 

って、何の話をしてるんでしたっけ?(笑)

 

ーーお気に入りのフレーズとかですね(笑)。

 

あ、そうだそうだ(笑)

 

ーーせっかくなので、その他の本でもうワンフレーズぐらいを。

 

じゃあ植松さんの本で感銘を受けた部分を要約すると、

 

『実現しそうなことしか夢だと思っちゃいけないのか、実現するかしないかは誰が決めることなのか、やったことない人が無理だというのはおかしくないか。」「夢とは今できないことを追いかけることなんではないのか。』

 

『なくなるお金ではなく、なくならない知識を貯めよう。お金はくだらないものだ。一晩で価値がなくなることだってある。お金があったら本を買って知識にする。知識なら誰にも取られず価値も減らず、新しい価値を生み出してくれる。お金は知恵と経験にために使ったら貯まり続ける。』

  

この本ではここが一番響いたかな~、何度励まされたことか。この本は皆に読んでもらいたいですね。

 

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ーーあんちゃさんは、読書は楽しむというよりは学ぶほうが多いですか?

 

そーですね、楽しむというよりかは、なにか自分の価値観とか考え方になりそうなものを読みますね。純粋に楽しむのはわりとマンガで満たしています。

 

ーー学ぶのは本で、楽しむのはマンガでと。

 

そうですね。

 

ーー本は月にどれぐらい読んでますか?

 

月に、、、5・6冊ぐらいですかね。マンガは1日1冊は読みます。(笑)

 

ーー普段読書するときは、紙の本と電子書籍どちらが多いですか?

 

わりと電子書籍が多いかなぁ。でもたまにふら~と本屋に寄ったときにこれはおもしろそうだなと思ったときには、紙の本を買ってその日に読みます。その日に読まないと積読になっちゃうので(笑)

 

それ以外は、ネットでおもしろそうだなと思うものはKindleとかで買って、電子書籍で読んでるって感じですね。

 

マンガはほとんど電子書籍で買ってますね、冊数がかさむので。。

 

ーーどこで読むとか、こだわりはありますか?

 

こだわりはないですが、仕事のあいまに読みますね。あとは移動中が多いです。電車とか飛行機だとがっつり仕事ができないので、そういうときこそ読書してますね。

 

あ、あと寝る前かな。最近iPad手に入れたので、ふとんの中で寝ながら見てます(笑)

 

ーー毎日これだけ読むぞ!といった決まりもないんだ?

 

そういうのはないです。スキマ時間があれば読書しちゃうんで、決まりはないですね。

 

ーー昔からたくさん読書したてたの?

 

活字の初めは、ハリーポッターでしたね。それが小2とかだったかな。めっちゃおもしろいじゃんってハマって、シリーズ読みましたね。でも2冊になったところからは映画になりました。

 

ーーマンガのほうは?

 

マンガだと、小学校1年生ぐらいから読んでましたね、「りぼん」とか「ちゃお」とか。単行本でも結構もってて、家に500冊ぐらいありましたね。

 

ーーそんなに持ってたんだ!(驚)

 

そうなんですよ、オタクだったんで。(笑)

 

ーーとくにハマってたマンガは?

 

吉住渉さんの「ママレード・ボーイ」!

 

あとは、矢沢あいさんの「ご近所物語」。

 

ーーどれも聞いたことはあるけど、読んだことないなぁ。

 

あとは、、篠塚ひろむさんの「ミルモでポン!」とか!

 

知ってます?

 

ーーそれは全然知らない(笑)

 

知らないかぁ(笑)

 

中学生になるぐらいからはBLにハマってました。そこからは腐女子でしたね。

 

大学に入ってから活字が復活して、また読み始めました。そのときは、ミステリー系が好きで。親が東野圭吾さんや湊かなえさんとか山田悠介さんとかの本を読んでいることもあって、私もけっこう読んでましたね。

 

ーービジネス系はいつから?

 

ビジネス系は、就職活動をしてから読み始めました。就活のための本を読むようになって、そこからビジネス書を買うようになりましたね。

 

社会人になってからは、自己啓発系のばっかりでした。

 

会社員のときは、マンガを読むのは時間のムダだろって思ってて、何も得るものないじゃんって。でも最近はすごい勉強になるなって思うようになりましたね。

 

ーーなるほど。マンガから入ってハリーポッターを経由してBLを通って、そのうちミステリーにいってビジネス書に辿りつくわけですね。今は活字もマンガもガンガン読んでいると。あんちゃさんに影響を与えた本の話や読書スタイル、原体験から今までの読書遍歴がおもしろい話が聞けました。

 

>>あんちゃさんのブログ「まじまじパーティー」はこちら

 

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