本のおいしい食べ方。

本がテーマのブログです。本をきっかけに想いを巡らし記録する「今日の一皿」や本に関するメディアとしての情報を載せる「本のあれこれ」について書いていきます。

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GW後半にゆっくりと読みたい3冊

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こんにちは、カネコです。

 

ゴールデンウィークも後半に入ってきました。天気もいいので出掛けるのもいいですが、ゆっくり家で読書をして疲れを癒すのもいいですよね。

 

僕は人ごみが嫌いなので、GWはもっぱら家で過ごしています。

 

ゆっくりと過ごしたい人に、おすすめの本を3冊紹介します。

 

『翻訳できない世界のことば』

 著者:エラ・フランシス・サンダース

訳:前田まゆみ

出版社:創元社

 

他の国のことばでは、こまかなニュアンスを表現できない言葉をあつめた本。

 

例えば、

PORONKUSEMA(ポロンクセマ)フィンランド語・名詞

 

”トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離”

 

トナカイ自体は、サンタクロースの歌でも出てくるので知っています。

 

ですが、日本では身近な動物ではないのでどのくらい歩くものなのか見当つかない。トナカイのいる地域での独特な言葉です。

 

ちなみに、この言葉は約7.5kmだそうです。

 

また、日本語もいくつかのっていました。

 BOKETTO(ぼけっと)日本語・副詞

 

”日本人が、なにも考えないでいることに名前をつけるほど、それを大切にしているのはすてきだと思います。”

 

僕はこの言葉をぼけっと使っていましたが、海外の方からすると新鮮なことばなようですね。

 

こういった様々な国のことばをパラパラと読んでいるときが、とても贅沢に感じられる本です。

 

『それからスープのことばかり考えて暮らした』

 著者:吉田篤弘

出版社:中公文庫

 

「つむじ風食堂の夜」を取り上げましたが、同じ作家さんの小説です。

 

路面電車が走る町に越してきた青年と彼が出会う人々と「名前のないスープ」をめぐるあたたかい物語。

 

物語からくる雰囲気を楽しむ本。

 

サンドイッチやスープがでてきて、おしゃれがちょっと馴染んだ街がぴったりくる。

 神戸、横浜あたりは大きすぎるから、鎌倉あたりかな。

 

夕方にコーヒーをのみながら、読みたい一冊。

  

『深夜プラス1』

 著者:キャビン・ライアル

訳:菊池光

出版社:ハヤカワ文庫

 

こちらは前の2冊とは、少し変わって冒険アクション小説です。

この本を一言で表すとしたら”上質なエンターテイメント”

 

一回読んだだけでは味わい尽くせない本。

 

ストーリーのオチを知ってしまうと、途端につまらなくなります。

ですが、この本にかぎっては読んだ後すぐにまた読み返したくなる。

 

うわっ!やられた!と読者を騙してくる作家がすごい。

 

夜に一気に読みたくなる一冊